ノア4日の後楽園大会で、レネ・デュプリ(38)、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(30)組が、杉浦貴、鈴木秀樹組を破りGHCタッグ王座の奪取に成功した。

 デュプリとワグナーは2020年4月にGHCタッグ王座を獲得するもコロナ禍で来日ができなくなり、返上を余儀なくされていた。そのため奪還の戦いに挑んだが、杉浦と鈴木のテクニックと連係に苦しむ。だが、終盤からパワーと爆発力で一気にたたみかけるとワグナーが杉浦との打撃戦を制し、ワグナードライバーから月面水爆とつないで3カウントを奪った。

 完勝の新王者組だが、杉浦軍の同門対決だっただけに試合後はノーサイドで互いの健闘をたたえ合う。そしてワグナーは「俺たちがベルトを必ず取ると言っただろ!」と絶叫すると、デュプリも「昔から、クリームは必ず上に上がるっていうだろ? 俺たちはクリームなんだ!」と続き「俺たちは…レ・メキシカナス!」と声をそろえた。

 スピードとパワーを兼ね備えた新王者がノアに新たなうねりを起こしそうだ。