佐津川愛美(33)が4日、ウェブマガジン「幻冬舎plus」のコラム「いつまで自分でせいいっぱい?」を更新し、3月25日に公開予定だった主演映画「蜜月」が公開中止に追い込まれた件について初めて自らの思いを明かした。「蜜月」は「文春オンライン」が同9日、榊英雄監督(51)がキャスティングを持ち掛け、複数の女優に性的関係を強要したと報じたことを受けて公開が中止された。

佐津川は「この役を演じ切れたことは今まで19年間役者をやってきて、一種の集大成になったかもしれないと思った」と作品への思いをつづった。一方で公開中止については「監督と呼ばれていた人に傷つけられ、辛い思いをされた方がいらっしゃる以上、私は悲しいと思ってはいけないのではないかとずっとずっと葛藤している。週刊誌に書かれていたのは、性行為を強要されたというショッキングなワードだった」と複雑な思いを吐露した。

自身は19年の芸能生活で性的な要求を受けた経験はないとした上で「声をあげてくださった方は発信してくれたことで、更に辛い思いをすることもあっただろう。そこに関しても私は居た堪れない」と告発した女優たちをおもんぱかった。そして「公開中止という結果が今後の映画界、エンタメ界をより良くする何かのきっかけになってくれたら、それでいい。そうしていくのは、私たち」とつづった。