〝飛翔天女〟こと元女子プロレスラーの豊田真奈美(51)が、2人の後輩にエールだ。

 4日のアイスリボン横浜大会では、無期限休業に入る藤本つかさ(38)が〝ラストマット〟に出場し、春輝つくし(24)が現役を引退。同団体のスーパーバイザーの肩書を持つ豊田も会場で2人の雄姿を見守った。

 3月に一般人男性と結婚したのを機に休業に入る藤本について、豊田は「(結婚で)先を越しやがって…。私ができないことをみんなできてうらやましい」としつつも「ファンに『戻ってくる』と言ってるから、戻って来なかったら裏切りになる。でも自分がこの先、人生が大切だと思ったら、最後に戻ってくるのが引退試合でもいいんじゃないかなと思う。だって自分の人生だし」と助言した。

 また、今後は児童教育の分野に挑戦する春輝については「一つ心配なのは、つくしは物心ついた時からきらびやかな世界にいたじゃないですか。今は引退の忙しさとかあって寂しさを感じないと思うけど、ひと段落した時にポッと心に穴があくんじゃないかと思って」と指摘する。

 自身は2017年11月に現役を引退した。ただし、豊田の場合は「私の例を出すと、30年やって体もボロボロで引退した。私は現役時代に同世代の子がやることをやらないままきて、引退した後に人生を楽しんでいる。バイクの免許を取ったり、ハーレーに乗ったり、毎日お酒を飲んで楽しくやっている。明日死んでも、ああ楽しい人生だったなという死に方ができる」という。

 だからこそ「つくしは体が元気なうちに第2の人生にいけたことはうらやましい。自分ができなかったことだから。まだまだ若いんだし、あの子が好きな言葉の『ハッピー』な人生が送れるように楽しんでほしい」とエール。また、喪失感に襲われた際には「うちに飲みに来い。このスーパーポジティブおばさんに癒やされに来なさい!」と笑顔で呼びかけた。

 今後は藤本、春輝の二枚看板が抜けた新生アイスリボンがスタートする。豊田は「できる子も増えていて、藤本が帰って来るまでこのアイスリボンを支えていってくれれば。人数が多いから、それが一番の魅力だと思うし。とにかく守ってください」と期待をかけていた。