フランス1部パリ・サンジェルマンのマウリシオ・ポチェッティーノ監督(50)が、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34=パリSG)の〝変わり身〟を予言した。

 スペイン1部バルセロナひと筋から昨夏にパリSGへ電撃移籍。チームは優勝したものの、リーグ戦では4ゴールにとどまるなど、期待外れと言ってもいいパフォーマンスには、批判も生まれた。しかし、英紙「デーリー・ミラー」によると、アルゼンチン人指揮官は「メッシをこのように判断するのは、あまりに厳しすぎる。そのように言ってはいけない。メッシはディエゴ・マラドーナと同じレベルだ。彼のクオリティーに疑問はない。やるべきことをやるための十分な才能があり、来シーズンは彼にとって全く違ったものになるだろう」と擁護した。

 では持てる力を十分に発揮できなかったのだろうか。ポチェッティーノ監督は「パリSGに加入し、新しいリーグ、新しいチームメイトでプレーしなければならなかったし、家族レベルでも、学ぶことの多い1年だったと思う。それを考慮しなければならない。これは選手にとって大きな変化であり、パフォーマンスに影響を与える可能性がある」と分析。環境の変化はいくらスーパースターとはいえ、適応に時間がかかるというわけだ。

 ただ環境に慣れた来季ではあれば、本来の力を示してくれる可能性は十分。指揮官自身は、今季限りでの退任もささやかれるが、メッシとともにパリにとどまりたい意向だという。