がん治療のため昨年10月から活動休止していたキャスター小倉智昭(74)が5日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜午前8時)に生出演し、闘病生活について語った。生放送での番組出演は復帰後初。

15年に膀胱(ぼうこう)がんと診断され、その後、全摘手術を受けている。小倉は「膀胱がんのことってみんな、言いたがらないんだよ。前立腺がんや膀胱がんの手術を受けた人が、トイレですごく苦労しているとかね。男子トイレに汚物入れがなかったりね、ニッポン放送にもないよ」と、日常生活の中で困ることが多いと話した。

また、「汚物入れがないから、捨てるのに困る。そういう苦労話を積極的にしているのよ。今や、膀胱がんの伝道師みたいになっているからね」と、笑いを交えて膀胱がんとの向き合い方について語った。

さらに、膀胱の全摘出に踏み切った理由について、「最初、内視鏡で検査をしたとき、医者から全摘出をすすめられたけど、男として未練があったから、全摘出に踏み切れなかった。いろいろと楽しいこともできないわけじゃない。でも、そこから肺に転移してしまって」。全摘出が遅れてしまったことに対する後悔や葛藤についても明かした。

パーソナリティーの垣花に「今、何をしている時が楽しいですか?」と聞かれると「朝、風呂に入りながらラジオ、ニッポン放送を聴くこと。『あなたとハッピー!』聞いているけど、ほとんど何言ってるかわからないけど」と笑わせていた。