大好物でリセット完了――。ツアー通算1勝の山下美夢有(20=加賀電子)が、今季国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」初日(5日、茨城GC西C=パー72)、8バーディー、ボギーなしの64で回り、8アンダーの首位スタートを切った。

 この日の64でコースレコードを更新。「終わって知ったので、そこまで考えてはなかったけど、コースレコードは自信にもなります。今日はショットもよかったけど、一番は縦距離がすごくよかったので、それがパッティングにもつながってくれたのかなと思います」と振り返った。この日のバーディーパットは、最長でも7番パー4の5メートル。ショットでつくったチャンスをしっかりモノにして好スコアにつながった。

 直近の出場3試合は予選落ち。決していい流れではなかったが、「3試合予選落ちだったけど、気分転換でおいしいものを食べて切り替えて、この試合でヨーイドンというふうに考えていました」。前週の予選落ち後、向かった焼き肉店で「赤身が好きなのでハラミとか食べました」と、好物でしっかりリセットした。またスイング面では「力が入ってくると速くなってしまうので、練習場と同じリズムで打つようにと心がけていた」。トップでの〝間〟を意識して普段通りのプレーを取り戻した。

 今週は大阪から家族が応援に来ており、この日は母・有貴さんの46歳の誕生日だった。最終日(8日)は母の日でもある。この日のビッグスコアは誕生日プレゼントになったが、毎年プレゼントを贈っているという母の日には優勝を届けたいところ。山下は「今日はノーボギーで回れたので残り3日間もノーボギーで回りたい」と意気込んだ。