ノア5日の後楽園ホール大会で、元シルク・ドゥ・ソレイユの異色マスクマンであるニンジャ・マック(32=米国)が、7月から専属外国人としてレギュラー参戦することが発表された。

 2015年のプロレスデビュー前にはスタントマンやシルク・ドゥ・ソレイユで活躍した経歴を持つニンジャは、4月の両国2連戦で初来日。驚異の身体能力から繰り出す空中殺法で日本のファンの度肝を抜いた。ニンジャを名乗りつつ試合中はかなりデカい声を発しているのも地味に面白い。

 この日は丸藤正道、YO―HEYと組んで拳王、タダスケ、大原はじめ組と対戦した。連続バク転式のサスケスペシャルを決めるなど、オリジナリティーあふれる空中技を連発。最後はタダスケにニンジャボム(フェニックススプラッシュ式630)を決めて3カウントを奪ってみせた。

 ニンジャはこの日の試合を最後に帰国するが、残したインパクトは特大だった。丸藤は「こんなに1回でファンの心を鷲づかみにしたヤツなかなかいないよ。また7月に戻って来る。というのは、彼はレギュラー外国人としてプロレスリング・ノアと専属外国人として契約してくれたんで。もっともっと多くのファンの人たちに見ていただけたら」と、ノアと1年間の専属契約を結んだことを明かした。

 日本のリングでチャンスをつかんだニンジャは「ノアが素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝します。日本という素敵な国に来れたことも感謝しています。これからノアはどんどん上に上がっていく団体。全力を尽くすし、GHCジュニア王座に挑戦するような機会があればベルトを取りたい。団体をどんどん引っ張っていく存在になりたいと思っています」とキッパリ。PRIDEで活躍したムリーロ・ニンジャは引退し、忍者をこよなく愛した中邑真輔は米WWEに移籍した日本マット界に、待望の〝新ニンジャ〟が誕生した。