ナインティナイン矢部浩之(50)とメッセンジャー黒田有(52)がMCを務めるMBSテレビのバラエティー特番「ゼニガメ」(11日午後8時、関西ローカル)の収録がこのほど、大阪市内で行われた。矢部と黒田がMCでコンビを組むのは初めて。東京を拠点にする矢部が同局の番組に出演するのは約19年ぶり。長年、東京で売れっ子だった吉本芸人の“大阪原点回帰”に拍車がかかっているが、矢部は「声をかけていただければ東京、大阪の区別はない」と関西でのレギュラー番組に意欲を見せた。

同番組は「銭にガメつい」2人が、関西でもうかっているビジネスなどのカラクリを徹底的に掘り下げるマネー情報のバラエティー。NON STYLEの石田明が番組を進行し、森泉、笑い飯西田幸治がゲスト出演する。

ひさしぶりの関西ローカルの特番収録に矢部は「めちゃめちゃ、ひさしぶり。ほぼ(大阪での収録は)ないんちゃうかな」と話すと、黒田が「いまは矢部さんは東京の人間になってしまっているので、ここでいやらしいほどお金の話したほうがええと思う」とツッコミを入れると、矢部は「お金は、好きよ」と笑わせ、父の借金を返済した話など、マネートークを繰り広げた。

収録後、矢部は「新鮮で楽しかった。みんなお金好きやな」と話すと、ボロボロの文化住宅に住んでいたため、幼少期にネズミに左耳の耳たぶをかじられたなど、極貧ネタ満載の黒田は「お金って、人生の通知表やから」としみじみと話した。

相方の岡村隆史(51)は関西で2本のレギュラー番組を持つが、矢部は「声をかけていただければ東京、大阪の区別はない」と即答し、“大阪原点回帰”にカベはないと強調した。これまで関西での収録が少なかった理由について「相方が言う『矢部は東京に魂を売った』キャラと、たむけんの『兄さん、大阪で仕事やめてください。若手の出る枠がなくなる』って言われた」と笑顔で明かした。

黒田は「矢部さんは大阪の人なんで、『東京に魂を売った』のかどうか、検証したい」と同番組のレギュラー化に意欲を見せた。