中日は6日の阪神戦(バンテリン)に1ー0で勝利し、連敗を2でストップ。大野雄大投手(33)が圧巻の10回1安打完封劇で今季2勝目を挙げれば、石川昂弥内野手(20)が値千金のサヨナラ打を放った。

 以下は立浪和義監督(52)の主な一問一答。

 ――いろんな意味ですごいゲームになった

 立浪監督 サヨナラで結果勝ちましたから非常にうれしいですし、大野が9回完全ということで本当はあそこで勝ちがつけば良かったんですけど。

 ――延長10回も続投させた

 立浪監督 本当は上位から始まるし、球数が100球といえども当然疲れがないわけではないし、実際、球も浮いてきていた。最初はライデル(マルティネス)が行く予定にしていて、納得させて代わることになったが、本人が『もう1イニング行かせてくれ』と。あんなピッチングしているので『行きたい』と言われればこっちも止められないので。

 ――9回を終えてR・マルティネスが行くと大野雄に伝えたのか

 立浪監督 どうだということを聞きに行きました。本人の気持ちも尊重しないといけないので。正直、完全を達成したところで参考記録なので、本人も9回を投げ切ったという表情をしていたので迷ったが、柳にしても大野にしても『もう1回行かせてくれ』と言う投手はこっちからしたらすごく頼もしい。もちろん、状況を見て自分が止めないといけないこともあるとは思うが、今日は結果、勝ちがついて良かったです。

 ――大野雄が8回二死一、三塁で打席に立った場面で、重盗は

 立浪監督 いろんな作戦も考えたんですけど、初球のファウルを見て、もしかしたらと何となしに思って。実際、紙一重のいい当たりを打ったし、自分で何とかという気持ちはすごくあの打席で感じた。

 ――打線に左打者をズラリと並べた

 立浪監督 右打者と左打者の率で見たらあきらかなので。見ていても(青柳の)右打者の内角に食い込んでくるツーシームはなかなか打ちにくいし、そこを意識して外のスライダーがあるので、右打者の方が圧倒的に悪い。左打者もあれだけボールが沈むのでゴロアウトが今日も多かった。なかなか左を並べた成果は出なかったが、その前に溝脇もよくつないでくれたし、打点にはならなかったが。

 ――ベンチの雰囲気は

 立浪監督 そりゃあ、ベンチも大野があれだけのピッチングしてますから、勝ちをつけてやらないという気持ちではやっているが、これだけ打てないと、どっちが点が入るかなと思っていたが、雰囲気はワイワイとやってました。

 ――エースで連敗ストップ

 立浪監督 横浜で二つ嫌な負け方をしましたし、こことビジターではガラッと野球が変わってしまう。今日は今日で良かったが、またビジターでも強くなれるようにちょっとずつチームも力をつけていかないといけない。