妹もうらやむ大役を務めた。女子フィギュアスケートの本田真凜(20)が、7日の巨人―ヤクルト戦(東京ドーム)の試合前に始球式を行った。

 自身の年齢である背番号「20」に身を包んだ本田は、照れ笑いを浮かべながらマウンドへ。初めての始球式という事もあり勝手がわからず、一旦は打席と逆方向を向いてしまう初々しいハプニングも見せた。

 それでも、試合前にドラフト1位ルーキー・大勢に教わったという、足を大きく上げた豪快なフォームで白球を投じると、打者の背中へとやや逸れながらもなんとかワンバウンドで打席まで届いた。

 始球式後、本田は「(マウンドに)立った時、めっちゃ緊張しました。(最初は)反対に投げそうになりました」とおちゃめな一面も見せたが「(自己評価は)90点くらいです。今日初めて投げたって言うのと、10回中1回くらい届いていたんですけど、まあまあまあまあ、そんなに大きく外れることもなかったかなと思うので、良かったです」と手ごたえも語った。

 大役を務めた本田だったが、自身は「私はあんまり野球を見たことがなかったんですけど…(苦笑)」と、ここまで野球とはなかなか縁がなかった様子。それでも、妹でフィギュアスケーター兼女優の望結は大のオリックスファンとして知られる。「妹と母親が本当に野球が特に大好きで、地方とか仙台まで野球を見に行っているくらい好きなので、本当に『うらやましい』と言われてました(笑い)」と、この日を迎えるにあたって羨望のまなざしを向けられていたことを明かしていた。

 ハプニングもありながら、終始可愛らしい様子で球場を和ませた本田。ベンチで見守っていた原監督も思わず微笑みを浮かべていた。