東京女子プロレスで〝令和のAA砲〟を結成した赤井沙希(35)が、パートナーでアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(24)を見えざる相手から守る。

 2人は初めてタッグを組んだ先月9日の東京・後楽園ホール大会で辰巳リカ&桐生真弥に勝利。同団体を運営するサイバーファイトの高木三四郎社長が「世界中および日本中に売り出したい」と絶賛したほどで、今後もコンビ継続が既定路線だ。

 赤井と荒井の共通点は少なくない。東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞新人賞受賞、京都出身に加え、血液型はA型同士。また、互いに芸能生活と両立しているが、赤井は「私が経験した嫌な思いは荒井選手や、これからの選手には味わってほしくない」と話す。

 活動の場はリング内外問わず常に全力。しかし、どうしても色眼鏡で見られてしまい「(SNSなどで)いいことも悪いこともいっぱい言われた。視野を広げれば悪いこともプロレスが好きな人だからと許せることもあるけど、タイミングによってはグサッと刺さっちゃう。こういう経験って、もう必要ないと思う」。こう話す赤井だが、荒井にも同様の経験はあるという。

 また、荒井を「優等生」と表現する赤井は「私はわりとツイッターでケンカになっちゃうこともあるけど、荒井選手はどこかで我慢したり、溜め込むことがあるんじゃないかなと心配」。似たような立場だからこそサポートしていきたい思いは強い。

 そして〝二足のわらじ〟を履くレスラーの先輩として「プロレスはコンプレックスを見せてもいい場所だと思っていて。戦うことに関しては一生懸命やりつつ、そういうことも楽しんでもらえたら」とエールを送る。さらなる活躍に期待がかかるAA砲から目が離せない。