女子ゴルフの元世界ランキング1位で2017年限りで現役を引退した宮里藍(36=サントリー)が7日、国内女子ゴルフの今季メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」の会場(茨城GC西C)を訪れ、ジュニアの交流イベントなどに参加した。

 大会に特別協賛する久光製薬とスポンサー契約を結ぶ藍は、第3ラウンドが行われたこの日、地元つくばみらい市立伊奈東中学校ゴルフ部の生徒とトークイベントで交流したり、ファンとの記念撮影会も行った。

 昨年12月に第一子となる女児を出産してから、試合会場でこのような活動をするのは初めて。「今は、育児と自分のやりたいことをどういう風に両立するか模索中で上手に両立できればいいなと思いますね」

 また、黄金世代など若手の活躍が目立つ女子ゴルフ界の現状については「ざっと20代で考えると、ものすごく層が厚いツアーになっている。すごく魅力的ですし、ツアーの状況としては、すごく良い状態にあると個人的には思っています」。

 その上で「若くして駆け足で成功すると、これから先のビジョンも必要になってくると思うので、それぞれの選手がどういうふうにこれから自分を高めていくのかは、個人的に興味があります」とも語った。

 この日は、クラブハウスレストランで不動裕理(45)と横峯さくら(36)と再会した。「2人とも会ったのは久しぶりですけど、私が先に引退して、2人がまだプレーしているというのは想像もできなかったし、特にさくらに関しては(同世代で)一番最初に辞めると思っていたので(笑い)」。

 不動については「やっぱり私たちは不動さんという存在がいたおかげで、すごく練習し、成績を残せた。やっぱり強いシンボルがあったからこそ、今のツアーがあると思う」と、しみじみ語っていた。