巨人・原辰徳監督(63)が8日のヤクルト戦(東京ドーム)で、先発した高橋優貴投手(25)を5回途中1失点で降板させた。

 高橋は大爆発中のツバメ打線を立ち上がりから慎重に攻め、3回までは無失点。4回には2試合連続で満塁本塁打を浴びていた村上を二ゴロで仕留めたが、その直後にオスナと浜田の連打を許して1点を先制された。それでも打線の援護もあってすぐに同点としてもらい、迎えた5回のマウンド。先頭打者の相手先発・サイスニードにまさかの四球。ただ、すぐさま併殺で切り抜け、二死走者なしとなった。

 しかし、青木には右翼フェンス上部のネットに当たる二塁打。打球が本塁打かどうか微妙だったため、審判団がリプレー検証を行う間、高橋は〝続投〟の準備に入っていたが、検証が終わると原監督はゆっくりとベンチを出て球審に鍬原への交代を告げた。

 結果、高橋は5回途中まで76球を投げて1失点。4安打2奪三振3四球の内容で、球場内はザワめいた。何より高橋本人には予想外だったようで、マウンドでキョトンとした表情を浮かべて一瞬〝フリーズ〟していた。次打者の山田は鍬原が中飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 チームは3連敗中で2位に転落。再浮上へ、指揮官が必死のタクトを振っている。