【ニューヨーク州ユニオンデール発】元WWE王者で英スコットランド出身のドリュー・マッキンタイア(36)が、悲願の凱旋大会へ向けて闘志を高めている。

 WWEの次回PPV「レッスルマニア・バックラッシュ」(8日=日本時間9日、ロードアイランド州プロビデンス)では、ロウタッグ王者のRKブロ(ランディ・オートン&リドル)と組み、WWE&ユニバーサル王者ローマン・レインズ&スマックダウン(SD)タッグ王者ウーソズ(ジミー&ジェイ)と6人タッグ戦で激突する。

 今週のSDではRKブロとともにSDエンディングに乗り込んで「レインズこそ、最もくだらない男だと皆が認めているよな」と侮辱し、レインズ&ウーソズのザ・ブラッドラインとにらみ合った。さらに両軍入り乱れた乱闘に発展すると、マッキンタイアは隙をつかれてレインズのスーパーマンパンチを浴びた。続けてウーソズに羽交い締めにされ3対1の状態で痛めつけられたが、RKブロがリングに戻りウーソズをRKO葬。最後はマッキンタイアが渾身のクレイモアをレインズに食らわせた。

 マッキンタイアが統一王者とバチバチに火花を散らしているのには、ワケがある。WWEは9月3日に英カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで、約30年ぶりの英国スタジアムイベント「WWE クラッシュ・アット・ザ・キャッスル」の開催を決定している。先週の英ロンドン大会でマッキンタイア自ら大会名を発表したが、「BTスポーツ」のインタビューでは「それはオレが何年も夢見てきたことだ!」と地元でのスタジアムイベント開催に喜びを爆発させている。
 
 先週の英大会では同じスコットランド出身で、「Someone You Loved」や「Before You Go」の世界的ヒットで知られる人気歌手、ルイス・キャパルディと〝合体〟。自身のツイッターにキャパルディとのツーショット写真を投稿し「このホットな新しいタッグチームに名前をつけて」とノリノリで記し、大いに刺激を受けたようだ。

 約7万4000人収容スタジアムのメインイベントで凱旋するためには当然、ベルトが必要だ。「夢」の凱旋実現へ、マッキンタイアがレインズの持つ統一王座取りに照準を合わせているのは間違いないところだろう。