巨人の桑田真澄投手チーフコーチ(54)が、長期的視野での育成継続を明言した。

 8日のヤクルト戦(東京ドーム)で巨人は新人守護神・大勢が初の救援失敗。3―4で逆転負けを喫し4連敗となった。

 今季の巨人は若手投手を積極起用し開幕ダッシュに成功。だがここにきて疲労の色も顕著になってきた。開幕ローテ組のドラフト3位・赤星が2戦連続KO、3年目・堀田は3戦白星なし、2年目・山崎伊もここまで1勝2敗と、一時の勢いはなくなっている。

 投手陣を束ねる桑田コーチは「今のジャイアンツというのは投手陣で言いますと、エースが3人いて、抑え、セットアッパー、中継ぎがいるチーム状況じゃありません。育てながら勝っていかないといけないチーム状況」と冷静に分析する。

 そのうえで「シーズンは長いですからね。状態のいい選手を起用しながらも根気よく育てていくというね。経験を積ませながら育てていくということを、継続して1年やっていきたいなと思います」と決意を示した。

 数年先を見据えれば一軍での経験が大きな土台となる。「技術力のみならずですね、体力、またメンタルの方でもしっかりと指導しながら、また彼らに吸収してもらいたいなと思います」と同コーチは若手の一軍実戦での成長を期待していた。