中日・根尾昂外野手(22)が聖地のマウンドに降り立ち「二刀流」デビューを果たした。

 8日にウエスタン・リーグの阪神戦(甲子園)に「2番・遊撃」で先発出場。6点リードした9回にはプロ入り後、初となる公式戦のマウンドへ上がり、最速150キロをマークし、スライダーも交えて計20球を投げた。

 一死から3連打を浴びて1点こそ失ったが、投手としては0回2/3を3安打1奪三振1失点で降板し、再び遊撃のポジションに戻った。大阪桐蔭時代の2018年夏の甲子園大会以来、聖地のマウンドで躍動。野手としては4打数1安打2打点の活躍を見せ、チームは10―5と大勝した。

 そんな根尾がプロ初登板したことで立浪和義監督(52)は「見ていないので何とも言えないが、150キロくらい投げたという話は聞いた。ずっと上でも投げさそうというのはあったが、上では投げられなかったし、気分転換で投げさせたと思う。ピッチングすることによってリフレッシュの意味もかねて」と説明する。

 今後の起用法について指揮官は「今は二軍にいるので(片岡二軍監督に)任せます。一軍に上がったときは、今はショートに挑戦しているわけなので、基本はショートでいきます」ときっぱり。あくまでリフレッシュ目的で「二刀流」プランはないようだ。