演歌歌手の山川豊(63)が映画「護り屋『願い』」(20日から名古屋・センチュリーシネマほか)で27年ぶりの映画出演を果たした。

 熊本の復興、仲間との絆、人間愛をテーマに熱意と笑いを散りばめながら、弱きを助け強きを挫く「護り屋」たちの活躍を描いた作品。総指揮を取ったのは、主演のひとりである佐野俊輔。メガホンをとったのが、同じく主演のひとりで、舞台・映画・演技指導と幅広く活躍をしている渡辺一正だ。

 この映画に山川が映画『第三の極道』(1995年)以来約27年ぶりに出演し、主人公の父親役を演じた。“コブシ”を“拳”に変えたアクションにも挑戦。山川はC級プロボクサーライセンスとプロボクシングトレーナーの資格を持っているだけに、迫力満点のファイトシーンが繰り広げられているという。

 この映画の公開に先立ち、映画コメンテーターのLiLiCo、総指揮で主演の佐野、山川の3人による鼎談も行われた。LiLiCoは「山川さんがスクっと立ち上がって敵の男たちをなぎ倒す場面を見た瞬間、日本版リーアム・ニーソンがいたぞ!と大興奮。そのカッコ良さはハリウッドアクションスターのカッコ良さに匹敵します。ユーモアとシリアス、ギャグと感動のバランスが絶妙で、まるで感情のジェットコースターのような作品。続編があったらぜひとも山川さんと夫婦役で共演したい」と大絶賛。

 山川も「今回の映画で僕の知られざる一面は出せたと思います。僕としてはアクションシーンをもっとやってもっと暴れて、できることならばアクション監督にも挑戦してみたかった(笑)。続編が実現したらLiLiCoさんとの夫婦役もぜひ!」と応えている。