福岡・博多を拠点とするHKT48の矢吹奈子(20)が、6月22日発売の最新シングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」で、初の単独センターを務めることが決まった。グループはフレッシュな6期生18人も新加入。世代交代が進む中で、日韓ガールズグループ・IZ*ONEの一員として活動した矢吹が語った“金言”とは――。新エースの背中にメンバーやスタッフも一致団結している。

 昨年10月に節目となる結成10周年を迎えた同グループは、約3年ぶりとなるライブツアーの真っ最中。7日に行われた熊本公演では、4月24日に決まった6期生18人がお披露目&初パフォーマンスに臨んだ。

 最年少10歳・小学5年生の石松結菜をはじめ、平均年齢は14・3歳というフレッシュな人材が加入。福岡県出身が10人、長崎県が2人、以下1人の熊本、大分、大阪、東京、神奈川、兵庫と多彩な顔ぶれとなった。

 アンコールでは、結成11年目の“第1弾シングル”となる15枚目シングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」を初披露し、3期生の矢吹がセンターとして登場した。

 11枚目シングル「早送りカレンダー」(2018年5月)で田中美久とWセンターを務めたが、シングル表題曲の単独センターは自身初。矢吹はメンバーと完成度を増したダンス&歌を披露し「シングルでは初の(単独)センターでドキドキしていたけど…うれしいです!」と笑顔をはじけさせた。

 矢吹といえば、18年10月に48グループの活動を休止し、日韓ガールズグループ「IZ*ONE」のメンバーとして活躍。昨年4月に2年半の活動を終えて韓国から帰国し復帰した。

 19年4月に指原莉乃が卒業し、矢吹とともにIZ*ONEとして活動していた宮脇咲良(24)もグループを離れ、BTSが所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」初のガールズグループ「LE SSERAFIM」(ル セラフィム)としてデビュー。1&2期生の卒業も続く中で、矢吹も本紙に「(韓国から)帰ってきたら、いきなり先輩で一気に立場が変わっていて。ちょっとプレッシャーもあるんです」と心境を吐露。それでも「さしこちゃん(指原莉乃)などステキな先輩方の背中をたくさん見てきたので、私もそうなれたら」と誓っていた。

「IZ*ONEの活動を終えた時、矢吹に対して『HKT48を卒業してしまうのでは?』と心配する声もあった。しかし、矢吹は笑顔で『私は活動休止しただけで、ずっとHKT48でしたよ!』とあっけらかんと答え、『HKT48を盛り上げていきます!』などとグループ復帰を決断。そんな前向きな姿勢に不安を抱えていたスタッフらも安堵したとか」(関係者)

 実際、矢吹復帰前の13枚目シングル「3―2」(20年4月)や、14枚目「君とどこかへ行きたい」(21年5月)でセンターを務めた4期生の運上弘菜(23)は「奈子さんが帰ってきた時にどうやってお話をしようと思ったんですけど、奈子さんが本当に温かくて、笑顔で全員に接してくれた。ダンスを教えてくださったり、引っ張ってもくださって」と感謝していた。

 重圧を感じながらも、メンバーやスタッフらを笑顔で引っ張る姿は好循環を生んでいるという。フレッシュな新戦力も加わり、矢吹を中心に新たなグループ像を見せてくれそうだ。