卓球の元五輪メダリストの福原愛さんが8日、母の日に思いを長文でつづり、中国、台湾で話題になっている。

 福原さんは「ウェイボー」に中国語で「今日は母の日。すべてのお母さんへ、母の日おめでとうございます」と書き出しだ。「私自身、経験したことがあります。お腹の中に10か月。ネイルも、髪を染めるのもやめなければならない。辛いもの、しょっぱいもの、甘いものには気をつけないといけない。つわりはひどく、どこへ行くにもビニール袋を持っていなくてはならなかった」などと、自身が妊娠中の経験を記した。

 さらに出産後についても「赤ちゃんが病気になったら代わってあげたい。おいしいものを持ち帰って食べさせたい、美しい風景を切り取って見せたい。もっと勉強させてあげたい、自分がしたいい経験はすべて与えたい。これが母親です」と母になって感じた思いも続けた。

 元夫で台湾の卓球選手、江宏傑との間に2児をもうけた福原さん。昨年7月に離婚後は、2人の子供は台湾で江と暮らしており、離れて生活を送っている。

「今は(新型コロナウイルスの)感染拡大の影響で、多くの家族が一緒にいることができない。早くコロナが収束し、夢の中ではなく、実際に会って抱きしめることができるよう希望します」と、自らの思いも重ねるようにしたためた。

 この長文に、人気の高い中国大陸のネット上では「愛ちゃん、母の日おめでとう。素晴らしい文章ですね。頑張って」などとエールの声が送られた。

 一方で、江の地元台湾では「母親の大変さを思いながらも、17か月も子どもに会っていないのだから、今となっては少し皮肉に聞こえる」(自由時報)などと厳しい論調で報じられている。