投壊ストップなるか…。4連敗中の巨人は10日のDeNA戦(新潟)の先発に、2年目右腕・山崎伊織投手(23)を送り込む。

 前回登板した4月28日のDeNA戦(横浜)では、待望のプロ初勝利をマーク。トミー・ジョン手術明けで間隔を空けながらの登板ながら、山崎伊にはチームの連敗ストップへ快投が求められそうだ。何しろGW期間中に1勝8敗と大失速し、首位から3位まで後退してしまった。その要因は一つには絞れない。坂本と吉川が相次いで故障離脱し、主力野手2人を欠いた打線は9戦で22得点。10日から中田を再昇格させる見込みだが、いくら打っても傷口をふさがなければ焼け石に水となってしまう。

 その投手陣は9試合で実に62失点。チーム防御率もリーグ5位の3・56まで悪化した。登板中に右ヒジの違和感を訴え、3回2失点で〝緊急降板〟した菅野を皮切りに、先発陣が6回まで投げ切れたのも3試合。先発の早期降板で相手を勢いづかせ、リリーフ陣まで打ち込まれたケースも…。連敗中には原監督が「いくら若い投手といっても、先発ピッチャーの重さを感じてもらわないと」と先発の心得を改めて説いたこともあった。

 大きな期待と責任を背負い「いつもと変わらない気持ちで、試合をつくれるように頑張りたい」と意気込んだ山崎伊。連敗脱出へ、まずは若武者がいかに失点を防げるかがカギとなりそうだ。