女子テニスの世界ランキング38位・大坂なおみ(24)は9日、左アキレス腱痛のため同日開幕のイタリア国際(ローマ)を欠場することとなった。女子テニス協会(WTA)が発表した。

 大坂はシングルス1回戦でサラ・ソリベストルモ(スペイン)と対戦する予定だったが、大会の辞退を決断。クレー(赤土)シーズン初戦のマドリード・オープン1回戦の後に痛めた左アキレス腱が完治しておらず、大事を取ることとなった。なお、同2回戦ではストレート負けを喫している。

 大坂はWTAの公式サイトで「残念ながら、先週のマドリードで負ったケガがまだ治っていないため、ローマ大会の出場を辞退しなければなりません」とつづり、22日に開幕する4大大会の全仏オープン(パリ)へ向けて「アキレス腱のケガのでローラン・ギャロス(全仏OP)の前には細心を注意を払わなくてはなりません」と心境を明かした。また、現地のファンに対して「私はこの街が大好き。いつもイタリアのファンの前でプレーすることを楽しんでいるので残念ですが、来年また戻ってくることを楽しみにしています」とメッセージを送った。

 昨年の全仏オープン前には「メンタルヘルス」を理由に試合後の記者会見を拒否。その後、自身が「うつ状態」にあることを告白し、長期休養に入っていた。大坂はクレーを苦手としているが、前哨戦を欠場したことで全仏OPへ直行となってしまった。

 一方、辞退を発表する前には自身のツイッターも更新。現状を踏まえた上で「人生には計画通りにいかないこともあるし、未知の世界に喜びを見出さなければならない」と心境を吐露していた。