〝世紀の一戦〟として注目を集めたWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチを制した王者ドミトリー・ビボル(ロシア)が、〝カネロ〟こと4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)からの再戦要求をバッサリ〝却下〟した。

 7日(日本時間8日)に米ネバダ州ラスベガスで行われた一戦は、ビボルが判定3―0で完勝した。屈辱の黒星を喫したカネロはリベンジを果たすべく試合後にすぐさま再戦を要求したが、ビボルは冷たく突き放した。

 米メディア「FightHype」でビボルは再戦に言及。カネロに語りかける形で「もちろん、戦いの数時間後にきみは再戦を望んだ。だが戦いの後は興奮しており、じっくり考えるべきだ。時間を置いて頭を冷やして考えた時、きみはおそらくこの階級が自分の体重ではないと考える。そして、きみは別の階級で戦うべきだ」と主張した。

 カネロはスーパーウェルター級からスタートして4階級を制覇したが、ビボルのライトヘビー級では通用しないとバッサリ斬り捨て、階級を下げるよう〝忠告〟したのだ。

「当然、カネロは再戦を望んでいるが、いつ、どのくらいの体重になるかは分からない。それでも彼はリベンジを望んでいる」とビボル。再戦要求には応じるつもりだが、現階級ではカネロに勝ち目はないと余裕の構えだ。

 現役の世界最強ボクサーとして名を馳せていたカネロにとってはとんだ赤っ恥。ビボルとの再戦なるか注目が集まる。