昨年4月に亡くなった脚本家橋田寿賀子さんが理事長を務めた橋田文化財団主催の「第30回橋田賞」授賞式が10日、都内で行われ、受賞作となったNHKドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」に主演した木村多江(51)安藤玉恵(45)が登壇した。

2人はお笑いコンビの阿佐ヶ谷姉妹役を務め、木村は渡辺江里子を演じた。木村は「すてきな賞をいただくことが出来て、みんなで一生懸命作ってよかったなと、あの時間が大切な宝物になったような思いです」と喜びを語った。

芸人役に不安を抱いていた一方、「歌をやってネタもやるんだよなと思ってドキドキしたんですが、赤い眼鏡をかけたら意外と似ているじゃないか」と渡辺風の見た目にはしっくりきた様子。「自分を鼓舞して作品に参加させていただきました」と笑顔で振り返った。

木村美穂を演じた安藤は「キャスティングしていただいてうれしく思っています」と感謝。「『明日もガンバガンバ!』みたいな、気持ちのいいぬるま湯みたいな、そんな作品になったのかなと思います」と笑みを浮かべた。

ドラマでは他にTBS「日本沈没-希望のひと-」が橋田賞を受賞。個人では脚本家橋本裕志氏、東山紀之、中田喜子、仲野太賀、TBS井上貴博アナウンサーに決まった。橋田賞新人賞は杉咲花、吉沢亮が受賞した。