昨年4月に亡くなった脚本家橋田寿賀子さんが理事長を務めた橋田文化財団主催の「第30回橋田賞」授賞式が10日、都内で行われ、橋田新人賞を受賞した杉咲花(24)吉沢亮(28)が出席した。

日本テレビ系ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール」での受賞となった杉咲は、「自分にとって宝物のような作品に巡り会えたことだけでも幸せなことなのに、尊敬する先輩方と同じ板の上に立たせていただいていることをとても幸せに思っています」と感謝。また「これからも目の前の相手や役や作品を知りたいと思う気持ちを大切に、自分自身のことも大切に、いい時間を過ごしていけたら」とスピーチした。

吉沢はNHK大河ドラマ「青天を衝け」に主演。主人公渋沢栄一の青年期から老年期までを演じきった力量が評価された。「『青天を衝け』は愛情を持って参加させていただいた作品。特別なもので、そんな作品でこの賞をいただけたことを幸せに思います」「普段は映画に出させていただくことが多いですが、今後も機会があればテレビドラマに挑戦していきたい。これからも作品との出会いを大切に、役と真摯(しんし)に向き合いながら、皆さんに愛していただける作品と出会えるように日々精進していきたい」と抱負を語った。

橋田賞は、日本人の心や、人と人とのふれあいを温かく取り上げてきた番組や人に贈られる賞。ドラマではNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」、TBS「日本沈没-希望のひと-」、個人では脚本家橋本裕志氏、東山紀之、中田喜子、仲野太賀、TBS井上貴博アナウンサーが受賞した。