楽天・田中将大投手(33)が10日のロッテ戦(楽天生命)で散発4安打完封でシーズン24連勝の2013年以来、NPB復帰後初完封勝利。今季4勝目(1敗)を挙げ、チームの11連勝に貢献した。

 5回に味方内野安打と相手の敵失でもらった2点。リードはそれだけで十分すぎる気迫のピッチングだった。5、7回と得点圏に走者を背負うも要所でギアを上げ、魂のこもったストレートを打者の胸元に投げ込み、そして吠えた。

 そんな気迫がさらに味方打線に通じる。8回、マルモレホスの2点適時二塁打に始まり、辰己、炭谷も適時打で続いて7―0と点差は広がった。田中将は9回のマウンドに上がり、107球で最後の打者・佐藤を左飛で料理。グラブを叩いて安堵の表情を見せた。

 お立ち台に選ばれた右腕は「先週、初完投を涌井さんに取られたので初完封を取れてよかったです。一人ひとり、1球1球しっかり投げることを考えて投げました」とコメント。得点圏に走者を背負った5、7回のピンチについては「その状況にとらわれ過ぎずに、打者を抑えるプランを考えながら投げた」と振り返っていた。