300%の相手に勝つ! ノアのGHCヘビー級王者・潮崎豪(40)がサイバーファイトの4団体による合同興行「サイバーファイトフェスティバル2022」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)への並々ならぬ決意を語った。新日本の小島聡(51)を迎え撃つ豪腕が、初出場の大一番を前に胸に抱く思いとは…。

 昨年初開催となったサイバーフェスだが、潮崎は肩の負傷で欠場。1年前を「ノアを普段見ない人にも見せられる大会で〝潮崎豪の戦い〟を見せられない悔しさがありました」と振り返る。その思いとともに今年、メインのリングに上がる。「GHCヘビー級王者として、試合を見せられる喜びもありますよ」と笑顔で話した。

 悲願の大舞台で相対する小島との初対戦は、12年前までさかのぼる。2010年8月のG1クライマックス公式戦だ。結果として同年のG1を制した小島と激闘の末、ラリアートに沈んだ。当時の印象を「ずっと見ていた選手でしたし、対戦できるうれしさも正直ありました。力やハートの強さは想像以上だったのを覚えています」と目を細める。その上で「今? あの頃ほど、小島聡の強さ、そして怖さを見られていないと思っているので、そこを俺が引き出したい。〝小島聡のすごさ〟というものを極限まで引き出して、その上で防衛したいと思います」と力を込めた。

 さながら「方舟の門番」として、外敵を迎撃のみならず〝再生〟までさせてきた自負もある。一昨年には〝野獣〟藤田和之と30分超のにらみ合いで物議を醸す戦いを繰り広げて勝利。昨年は、敗れたもののGHC王座戦で武藤敬司と激闘を繰り広げ、東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」のベストバウトを受賞した。潮崎は「いろんな世代のプロレスを楽しめるのがノアの魅力だと俺は思っているので」と胸を張った。

 その自負も踏まえ、今回の小島戦も「そのノアの魅力の頂点をしっかりと体現したい。120%、200%…、いや300%の小島聡と戦いたい。それがGHCなので」と腕をぶす。激闘は必至。その戦いを制して必ずや「アイ・アム・ノア!」を叫ぶつもりだ。