エンゼルスの大谷翔平投手(27)を見逃すな! 10日(日本時間11日)の地元紙オレンジカウンティー・レジスター紙(電子版)は前夜の本拠地アナハイムでのレイズ戦で見せた今季2度目の1試合2発、自己最多タイの5打点をマークした「SHO TIME」を絶賛。打球が上がらずに心配されたが一気に解消した。投手では3連勝中と絶好調だ。いよいよ投打で全開モードに入った二刀流を米経済誌「フォーブス」(電子版)は「野球ファンは大谷を毎分楽しむべき」と呼び掛けた。

 大谷は9日(同10日)のレイズ戦で6回に今季本拠地初アーチとなる5号を左中間席へ、7回に日米通じて自身初の満塁弾となる6号を左翼席に運び、チームを11―3の勝利に導いた。4月は4本塁打に終わり、5月に入っても不発だったが、中堅から左方向への飛球が目立った。マドン監督は「逆方向への打球が増えるほど状態は早く良くなる」と語っていたが、その通りの結果だった。

 オレンジカウンティー・レジスター紙(電子版)は「大谷翔平はこの1週間ウオーミングアップしていて、月曜日、公式に爆発した」と報じた。

 昨季46本塁打を放ち、最後までタイトルを争ったが、今季は出場30試合で6本塁打とシーズン32本ペースだが、心配ない。実は昨季は最後の30試合は徹底マークと不調に四球禍が重なり4発で終わった。今季はケガから復活したトラウトに加え、ウォード、ウォルシュ、マーシュが好調で、マークは分散され、歩かされる心配はない。特にトラウトとの相乗効果が期待され、昨季を上回る可能性もある。

 この大谷について「フォーブス」(電子版)は3日(同4日)付で「野球ファンは毎分大谷を楽しむべき」と題する記事を掲載。日本時代やMVPに輝いた昨季のプレーなどを紹介しつつ、「多くの野球ファンは偉大なベーブ・ルースが打席で強打者として、マウンドで先発投手として試合を支配する姿を見ているわけではない。大谷翔平はまさにそれができる」と断言。ルースの時代と現代では投打ともレベルが上がっているので、2人の比較は難しいとした上で、大谷を絶賛した。

「大谷は驚異だ。彼の業績は伝説になりつつある。投手は打者大谷に立ち向かいたくなく、打者は投手大谷と向かい合いたくない。(現時点で)打撃では昨季のように圧倒的ではないが、マウンドではあらゆる点で優れているように見える。間違いなく特別な野球選手です」

 大谷は11日(同12日)の本拠地レイズ戦で先発予定。この日、ブルペンで25球投げた。投打でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。まばたき禁止だ。