【東スポ音楽館】演歌歌手・山口ひろみがデビュー20周年を迎えリリースした記念シングルが「哀愁港町」だ。同作品は、師匠の北島三郎が作詞作曲を手掛け、書き下ろした。

 ――新曲はどんな曲ですか

 山口「港町を舞台に、愛する男性に去られてしまった女性の心情が描かれています。悲しい詞の内容ですが、曲調は伴奏に尺八が入ったりと、ダイナミックな感じになっております」

 ――曲を最初にもらった時の印象は

 山口「最初はもっとテンポが速く、詞とメロディーも少し違う感じのものでしたが、歌っていくうちに『この方が良いかなあ』と何回か変更されたり、試行錯誤の上に出来上がった作品です」

 ――レコーディングで北島さんから言われたアドバイスなどは

 山口「一貫しておっしゃっていたことは2点でした。『お客さまが前にいると思って歌いなさい』ということ。もう一つが『2階、3階の方にも届くようにスケールの大きな歌を!』とアドバイスしていただきました。レコーディングは4日間で、トータル36時間を超えました。日によっては深夜にまで及ぶものでした。師匠からは『成長するためだ。しんどいだろうけど頑張れ!』と真心あふれる励ましをいただき、心に染み、泣きました。おかげで師弟という意味でも大切な1曲となりました」

 ――カップリング曲が北島さんの名曲「知床愛歌」

 山口「新曲の『哀愁港町』がマイナー調の曲なので、カップリングは逆のメジャー調な曲にしようと、北島先生が選んでくださいました」

 ――20周年を振り返ってみて。また、節目の2022年はどんな年にしたいですか

 山口「さまざまな出会いや別れもあり、そのすべてが宝物の20年でした。少しは成長したかなとは思っていますので、そんな山口ひろみをお見せできるように頑張ります!」

 ――ファンへのメッセージをお願いします

 山口「歩みの遅い私ですが、これからも初心を忘れず、一歩一歩着実に成長していけるよう精進してまいります。これからも応援よろしくお願いいたします」