超大物ストライカーと注目を集めるU―21日本代表FW中島大嘉(19=札幌)が強烈な存在感を発揮した。

 6月開幕のU―23アジアカップ(ウズベキスタン)に向けて千葉市内で合宿中の大岩ジャパンが、最終日となった11日に全日本大学選抜と練習試合を行った。

 その中で注目を集めたのが1トップで先発した中島だ。試合は0―2で完敗したが、持ち前のフィジカルの強さやスピードを生かして何度もチャンスをつくり、U―21代表の大岩監督はもちろん、視察に訪れたA代表の森保一監督にも猛アピールした。

 この日の試合後に、「2本くらいチャンスがあった。あれを決められなかったのは悔しいけど、自分じゃなかったら、ああいうチャンスが生まれてなかったと思う。そこは誇っていい」と実力は示して堂々胸を張った。

 今季は10代ながら公式戦で早くも6ゴールを量産して注目度が急上昇。スケールの大きなプレーはノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(ドルトムント)にたとえられるが、そのキャラクターも超強烈だ。

 ハーランドと比較されることに「和製ハーランドと言われるけど、中島大嘉ブランドを確立したい。おれはまだ和製ハーランドなのかと…。まだまだだな」と現在世界最強と目されるハーランドに例えられることが納得いかない様子。そして「地球製・中島大嘉に」と仰天宣言。かつてMF本田圭佑が「出身地はアース(地球)」と語って話題になったが、まさに本田ばりの〝大嘉節〟だ。

 さらに、国見高の先輩で怪物と称された元日本代表FW平山相太氏に匹敵するとの指摘にも「平山さんは国見の輝かしい歴史を築いた大先輩で尊敬していて、お会いしたこともある。ただ平山さんと比べられるのは違う。中島大嘉は中島大嘉」とした上で「ヘディングや高さは共通するが、スピードはたぶん自分のほうがあると思う。自分は速さと高さを兼ね備えているところが違う」とストライカーとしてのスケールの大きさは自身が上とどこまでも強気だ。

 大物感たっぷりのストライカーから目が離せない。