演歌歌手田川寿美(46)が11日、東京・新宿区の花園神社で、30周年記念曲「雨あがり」のヒット御礼詣でとさらなるヒット祈願を行った。

昨年9月の発売日前日に同神社でヒット祈願を実施。すると、オリコンの演歌・歌謡曲週間ランキングで初登場2位を記録。現在までロングセールスを続けている。

祈■(示ヘンに寿の旧字体)(きとう)後には、同曲の歌唱奉納も行い、「神楽殿で歌わせていただいたのは、これが2度目。17枚目のシングル『女人高野』をリリースした2002年に、その歌の舞台となった奈良・室生寺の神楽殿でシークレットライブをやらせていただいて以来です」と笑顔を見せた。

続けて「想像だにしなかったコロナ禍の中で、心苦しい思いをしながら日々、何とか耐えて日常生活を送っている方がたくさんいらっしゃると思います。私たち歌手も日本語の美しさ、日本の歌謡曲を伝えていきたいという意識を持ってみんな奮闘していますが、なかなか思うように皆さまの間近で曲を聴いていただく生のライブができない。でも、ようやく少しずつ動き始めてきてうれしく思っています」とコロナ禍の歌手活動を振り返った。

新曲については、「この『雨あがり』は、いまの世の中の皆さまに少しでも勇気とか元気につながればいいなという思いで発売させていただいた曲なので、こうしてまたヒット祈願の御礼詣でをさせていただけて心に風が吹いてきたなと感じています」と手応えを口にした。

CDの売り上げが、年明けから右肩上がりに伸びているといい、「(新型コロナの)規制も緩和されてきて、世の中全体が活動的になってきているので、それと同時に曲のほうも比例しているのかなと…。この曲のよさ? 雨が降ったあとに虹が出てきて、虹は天使の贈りものだという夢があるロマンチックな詞ですので、そこがポイントなのかな」とアピールした。

今年で31年目。「急ピッチでどんどん時代が変わり、音楽の形態も変わってきて戸惑いはありますけれど、その変化を新しいチャレンジとして、演歌も進化していけたらいいなと思います。これからという気持ちで1曲1曲、チャレンジしていきたい」と意欲を燃やした。

7月6日に新曲「白秋」(詩・さいとう大三、曲・幸耕平)を発売することも決まっている。「アレンジも斬新で、イントロからハッとするようなインパクトのある作品で、いまからワクワクしています」と話した。