6代桂文枝(78)が12日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で、自身の誕生日になる7月16日に同所で行う「桂文枝の落語家55周年記念独演会 笑って元気に! いらっしゃーい!! ツアー」取材会に臨んだ。その席上で、前日に61歳で急死した上島竜兵さんについての思いを語った。

「ダウンタウンの年末の番組は、毎年録画していたが、あの人が一番体当たりで頑張っていた」。以前はよく一緒に仕事をしていたと振り返ると、「あんなに明るい方が、知らない所で闇を抱えていたんだなぁと。なんでこうなったかなぁ…」と早すぎる別れを惜しんだ。

今ツアーは、所属吉本興業110周年も冠にし、自身の55周年を記念しての開催。かねて、次世代スターの育成を命題に掲げる文枝は、この日も「私の役目は次の世代にバトンを渡すこと」と語り、ゲストにお笑いコンビジャルジャルを指名した。

その心は-。「好きな漫才。(出身の)関西大学に漫才を教えに行った時期があり、そのときの生徒でもある」。後藤淳平、福徳秀介はともに、文枝と同じ関大出身。教え子にあたるコンビへの期待感を口にした。

ゲストには、林家木久扇(84)、西川きよし(75)ら大御所も招く予定で、きよしとは「漫才」にも挑戦するという。

すでに今ツアーは、4月16日の佐賀公演からスタートしており、聖地NGK公演はその3カ所目。

「7・16」は、自身79回目の誕生日であり、文枝襲名から10年の節目に当たる。先日、新型コロナウイルスに感染し、休養していたが、すでに回復。「みなさんに助けていただき、頑張ってこられた。79歳、まだまだ頑張るで! というところを見ていただきたい」と意気込んでいた。【波部俊之介】

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