心機一転の決断だ。女子テニスの大坂なおみ(24)は12日、大手スポーツマネジメント会社IMGを離れ、代理人のスチュアート・ドゥグッド氏と共同でアスリートを支援するマネジメント企業を共同で設立したと発表した。

 2人は7年の活動の中で、さまざまなブランドと契約を締結。昨年には大坂がプロデュースした有色人種向けのスキンケア製品を販売するブランドを立ち上げるなど、活動の幅を広げてきた。その中で培ったノウハウを生かし、既存の境界を越えようとするアスリートの代弁者となることを目的に、慈善活動に注力していくという。

 大坂は「私はただテニスをプレーするという枠の中にいることに違和感を覚え、スポーツの境界を越えてアクティビストとして、ビジネスウーマンとして、また慈善家として活動することを目指してきました」と一連の経緯を明かした上で「アスリートが新しい道を切り拓き、新たな領域に足を踏み入れ、自らのビジネスを立ち上げる支援をすることに特化した企業です」と説明した。

 女子シングルスで4大大会通算4勝の大坂は、22日開幕の全仏オープン(パリ)は出場を予定しているが、9日から始まったイタリア国際(ローマ)は左アキレス腱痛の影響で欠場。ケガの回復具合が心配されている。