落語家の桂文枝(78)が12日、大阪市のなんばグランド花月で「落語家55周年記念 桂文枝独演会」の開催会見に登場した。

 現在「吉本興業110周年感謝祭 笑って元気に!いらっしゃーい!!ツアー」を開催中の文枝が、誕生日の7月16日に〝笑いの殿堂〟なんばグランド花月で公演を行うというもの。公演にはゲストに林家木久扇、西川きよし、お笑いコンビ「ジャルジャル」を招き、「お客様に『79歳まだまだ頑張るで!』というところを見ていただきたい」と意気込んだ。

 文枝はコロナ禍で出演が制約された上に、昨年は妻、母を相次いで失うなど大変な時期を過ごしてきた。3月には51年間レギュラー出演したABCテレビ「新婚さんいらっしゃい!」も勇退したが、「昨年はほとんどできなかったが、『こんなんおもしろい、あんなんおもしろい』と3本くらい考えてる」と300本以上をつくってきた新作落語の制作にも意欲的だ。

 2011年に6代文枝を襲名した際には、「師匠のような古典落語を継いでという気持ちもあったが、弟弟子の文珍をはじめ、みんな成長している」と話し、「79歳になり人生の仕上げと言ったらおかしいが、私の役目は次の世代を育てること。年代的にどれだけできるか分からないが、次の世代に残る落語をつくっていきたい」と語った。