カブスの鈴木誠也外野手(27)は11日(日本時間12日)、敵地で行われたパドレス戦に出場せず今季初めての欠場となった。9日(同10日)の試合で走塁中に右足首を痛めていたこともあり、2試合連続のベンチスタートの末に大事を取る形で温存された。

 チームは7―5で接戦を制し、開幕カード以来となる同一カード勝ち越しを決めた。試合後のロス監督は右足首を痛めている鈴木について、12日に試合が組まれていないことも踏まえ「多くの休みを与えられる」と述べ、欠場を患部の回復にあてる時間としてプラスにとらえた。 

 一方、試合前の鈴木はパドレスのダルビッシュ有投手(35)とお互いのユニホームをグラウンド上で交換する場面もあった。その模様を米メディアもこぞって報道している。

 カブスの地元メディア「シカゴ・サンタイムズ」(電子版)はこの日、2人のユニホーム交換の詳報を交えながら「カブスのセイヤ・スズキ、パドレスのユウ・ダルビッシュに『良い影響を与えた』『スーパースター』とコメント」と題した記事を掲載。その中でダルビッシュを「スズキがこの春にフリーエージェント(FA)となった際、その選択肢を考える上で頼りにしていた選手の一人である」と紹介した。

 そして鈴木が松下登威通訳を介し「ダルビッシュさんはスーパースターだと思います」「ダルビッシュさんと知り合えているという事実だけで、とても光栄に思っています」などとやや恐縮しながら語っている様子もリポート。加えて今カードでは実現しなかったダルビッシュとの初対決に「楽しみです。近いうちに来ると思います。でもそれまでに、ダルビッシュさんからヒットを打てるようにしたい。今この瞬間はアウトにされそうだから」と謙虚に語ったことも記事内で明かされている。

 パドレスとの次の対戦は本拠地で来月13日から16日(同14日から17日)に組まれている。鈴木対ダルビッシュとのマッチアップが今から楽しみだ。