俳優・木村拓哉(49)主演のテレビ朝日系ドラマ「未来への10カウント」の第5話(12日放送)の世帯平均視聴率は10・6%と2ケタに回復した。ここから上昇気流に乗りたいところだが、意外なところから〝強敵〟が出現した。

 ドラマは2ケタでスタートしたが4月28日の第3話で9・9%とひとケタに陥落。驚くべきことに、これは木村の主演ドラマでは初の出来事で、大きなニュースになった。第4話も9・6%だった。

 芸能プロ関係者は「ひとまずドラマの制作スタッフはホッとしている。〝平成の視聴率男〟と呼ばれたキムタクの顔に泥を塗ってしまった、と落ち込む空気もあったから」。

 ドラマで木村が演じているのは生きる希望を失っていた男で、高校ボクシング部のコーチに就任し再生していくというストーリー。撮影前から木村はボクシング映画などを見てイメージトレーニングを重ね、その動きは「サマになっている」と評判だった。

 ところが第5話が放送された同じ日、思わぬ事態が起きた。沖縄などを舞台にしたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に、元ボクシング世界王者の具志堅用高がボクシングジムの会長役として出演したのだ。

 具志堅の登場はSNSでも話題となり、関連ワードがツイッターのトレンドトップ10入りするほど。前日よりも視聴率もアップした。

「具志堅は13度の世界王座連続防衛の日本記録を持つほか、ジムの会長としても活躍。いくら木村が特訓を重ねても、ボクシングという土俵では具志堅が一枚も二枚も上手なのは間違いない。視聴者は立ち居振る舞いなど比較して見てしまうので、キムタクにとってはちょっとかわいそう」(テレビ局関係者)

 具志堅は13日、都内で沖縄復帰50周年記念イベント「HAPPY OKINAWA FESTA 2022」に出席。「来週くらいにまた出るかな~。勝ったので2回戦、3回戦楽しみだな」と朝ドラにも言及した。まさかの〝ボクシング対決〟が勃発だ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)