進化のスピードは止めない。広島の大瀬良大地投手(30)が好調だ。4年連続での開幕投手を務めた右腕はここまで7試合に先発。2度の完投があり、リーグトップの51イニングを投げ4勝1敗、防御率は2・47だ。

 セ・リーグ投手部門の3、4月度の月間MVPにも輝き、大瀬良は「いいものも悪いものも自分の中では想定内でこれている。今年に向けて取り組んできたことは今のところは形になってきているのではないかなと思う」と話している。

 昨季は投手キャプテンで、今季は選手会長を務める。そんな大瀬良は常に向上を求めて日々、勉強を続けている。その一つに読書がある。「遠征に行く時だったり、書店で見かけて気になった本は買って読みますね」と明かす。

 その範囲は極めて広い。球界ではソフトバンク・和田毅の本を読了。そして他競技ではサッカー日本代表で現FC東京の長友佑都(35)やテニスの世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(34)の本も読んでいるという。

 大瀬良は「考え方とかですね。何か取り入れられることがないかなと思って読んでいます」と話し、野球に生かせることがないか、ヒントを求めて文字を追っている。

「これまで同様にチームのために腕を振って勝ちに導いていきたいと思いますし、みんなで一生懸命戦っていきたい」と話す大瀬良。プロ9年目もさらなる飛躍の一年にする。