スペイン1部バルセロナのオランダ代表FWフレンキー・デヨング(25)がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド移籍を〝拒否〟すると、英紙「デーリー・スター」が伝えている。

 2019年にオランダ1部アヤックスから加入したデヨングは当時の指揮官エリック・テンハグ氏(52)が来季マンU監督に就任することになり、同クラブへの移籍がささやかれている。同紙も「デンハグは、ストレスをためているスター選手(デヨング)に荷物をカバンに詰めるように言った」と報じている。

 深刻な財政難に陥っているバルセロナもデヨングの放出を容認する構えで、移籍金も獲得当時の8600万ユーロ(約115億2000万円)を下回る6000万ユーロ(約80億4000万円)に設定。格安放出もいとわない方針だ。

 このため、多くの欧州メディアが今夏にデヨングがマンUへ移籍すると伝えている中、同紙は「デヨングは来季の欧州チャンピオンズリーグの出場しないため、ユナイテッドへの加入に消極的であり、バルセロナにとどまることを望んでいる」とし「デヨングはスペインに未来があると信じている」と指摘した。

 実際に、デヨングが別のインタビューで「バルセロナが大好きだ。オファーをくれれば6年の契約延長にもサインするだろう」と〝クラブ愛〟を強調していたという。

 デンハグ氏は今季限りで退団が確実なフランス代表MFポール・ポグバの後任としてデヨングに期待していたが、まさかの〝入団拒否〟。名門再建のカギを握る新チーム編成にも大きな影響を及ぼしそうだ。