ロシア女子バレーボール1部リーグの大一番で、ロシア人監督が相手チームのキューバ人選手を「サル」と呼び、猛批判を浴びている。

 ロシア「RT」によると、ロコモティブ・カリーニングラードのアンドレイ・ボロンコフ監督は11日に行われたウラロチカNTMKとの決勝最終戦で、タイムアウト中に選手に指示を出した際「なぜまたあのサルをつかまえるんだ?」と発言。この様子が中継された。

 ウラロチカのキューバ人選手、アイラマ・セセ・モンタルボを指していると誰もが分かったためファンらが猛批判。ウラロチカの「テレグラム」も「ボロンコフは公式に謝罪しなければならない」と謝罪を要求した。

 ウラロチカのクラブのゼネラル・ディレクターのオギエンコ氏は「国際的なスキャンダルになる。この放送はキューバで確実に見られ、地元のバレーボール連盟のリーダーたちも100%(見ている)」と、国際問題に発展すると非難。「ロシア連盟は、これに対処すべきだ。見逃すことはできない」と強い口調で語った。

 ロシア「チャンピオナット」によると、有名コメンテーターのグベルニエフ氏も「人種差別主義者。ロシアの恥。追放だ」とボロンコフ氏を猛批判している。

 試合はロコモティブ・カリーニングラードが3―2で勝利したが、許されない発言で、タイトルどころではなくなってしまった。