函館競輪のナイターGⅢ「開設72周年記念」(五稜郭杯争奪戦)が14日、開幕した。

 4Rの一次予選で近畿ラインを上位独占に導いた小森貴大(32=福井)は、4月の川崎記念(桜花賞)で記念初優出、前回の岸和田FⅠを完全Vと近況、絶好調だ。「大切な人たち」の存在が小森の活躍の原動力になっている。

 まずは家族。「4月5日に第一子が産まれた」とのことで「たまたまレースがなくて出産に立ち会えたんです。30時間の難産だったんですけど無事に産まれてくれて…。頑張ってくれた妻と子どもに本当に感謝しています。家族から勇気をもらったし、自分もしっかりやらないと、って気持ちになりました」と明かした。

 また、師匠(市田佳寿浩氏)への感謝の思いと、妹弟子の柳原真緒(24=福井)の走りも、小森にいい影響を与えている。「少し前に師匠と練習方法をイチから見直したんです。その成果が出ているかもしれません。師匠には本当にいろいろ面倒を見てもらっていて…。あと一緒に練習を頑張っている柳原真緒もやっとコレクションを勝ってくれて。岸和田の初日がコレクションだったんですけど、優勝を見て『自分もやるぞ』って気持ちになりました。そうしたら優勝できました(笑い)」とうれしそうに語った。

 自身を支えてくれている大切な人のために、小森はさらなる高みを目指していく。