イングランド・プレミアリーグのトットナムが両エースを失う危険性をクラブOBから指摘された。英メディア「イブニング・スタンダード」が、元ブルガリア代表FWでトットナムやマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したディミタール・ベルバトフ氏(41)の見解を伝えた。

 昨オフにイングランド代表FWハリー・ケインのマンチェスター・シティー流出を阻止したが、特にチームが欧州チャンピオンズリーグ出場権を確保できなければ、今夏も安泰とは言えない。しかしケイン残留ばかりに注力していると、痛い目に遭うという。ベルバトフ氏は、韓国代表FW孫興民について「孫もシーズンを重ねるごとに良くなっているが、これは危険な状況だ。突然、誰かがやってきて、大金を提示してくるかもしれない」と指摘した。

 孫はリーグ21ゴールを挙げ、リバプールのFWモハメド・サラーに1点差の2位につけており、逆転得点王の可能性もある。昨年7月にトットナムとの契約を2025年6月30日まで延長すると発表したが、活躍すればするほど金満クラブが好条件で引き抜きにかかる可能性がある。しかもベルバトフ氏はトットナムから〝両エース〟が流出した当時の一人だっただけに、流出の可能性があると強く感じているのだ。

 同氏は2008年夏にマンチェスターUへ移籍し、チームメートだった元アイルランド代表FWロビー・キーン氏は同時期にリバプール入りした。自身とキーン氏がまるでケインと孫のように思えるようで「孫とケインはチームのトップ選手であり、ゴールを与えることができる選手だから、危険な存在だ。もし誰かが大金を提示してきたら、どうするんだ?」と危機感を募らせる。果たして孫とケインは来季もチームメートでいられるのだろうか。