エンゼルスの大谷翔平投手(27)は14日(日本時間15日)に敵地オークランドでのアスレチックスとのダブルヘッダー第1試合に「3番・DH」で先発出場し、初回に先制の打点を挙げ、今季10度目のマルチ安打をマークして4打数2安打1打点だった。打率2割5分7厘。チームは3―4でサヨナラ負け。守護神イグレシアスが逆転サヨナラ弾を浴びた。

 相手先発は今季4勝無敗と好調の右腕ブラックバーン。初回無死一、三塁の先制チャンスはカウント1―1からの3球目、91・9マイル(約148キロ)の外角シンカーをゴロで中堅にはじき返した。抜けるかと思われたが、遊撃手アンドルスが好捕して二塁ベースをグラブでタッチ。一走が滑り込んだのとほぼ同時で判定は「セーフ」だったが、チャレンジの結果、「アウト」に覆り遊ゴロ。先制の打点1が記録された。

 3回二死一塁は1ボールからの2球目、87・6マイル(約141キロ)の内角カットボールをフルスイング。104・4マイル(約168キロ)のライナー性の打球は右翼線への二塁打となった。

 5回二死無走者は1ボールからの2球目、85・6マイル(約138キロ)の内角よりのチェンジアップを豪快にすくい上げた。快音を発した打球は高々と上がって右翼ポール際を襲ったが惜しくもファウル。3球目の91・4マイル(約147キロ)外角低めのシンカーをバットの先で拾って左前に落とした。技ありの一打で3試合ぶりで今季10度目のマルチ安打をマークした。

 1―1の8回先頭は三ゴロ。3―1の9回一死二塁は四球だった。

 嫌な形で第1試合は落としたが、第2試合はバットで勝利を呼び込む。