新日本プロレス14日(日本時間15日)の米国・ワシントン大会で、IWGP・USヘビー級王者の棚橋弘至(45)が王座陥落。ジュース・ロビンソンが4WAY王座戦を制して第15代王者に輝いた。

 棚橋は1日福岡ペイペイドーム大会で石井智宏との新王者決定戦を制して王座奪回に成功。満を持しての〝本土上陸〟となったこの日の大会では、それぞれ因縁のあるジュース、ジョン・モクスリー、ウィル・オスプレイとの4WAYルールで初防衛戦に臨んだ。

 それぞれの思惑が交差する四つ巴の戦いは大乱戦に。棚橋はエプロンでモクスリーにスリングブレイドを決めると、場外のテーブルにセット。コーナー上から決死のハイフライフロー・オン・ザ・テーブルを放ったが、ダメージが大きく自身も場外で倒れ込んでしまう。この間にリング上ではジュースとモクスリーが」激しい攻防を展開。ジュースが急所攻撃からのHHB(変型ドライバー)をさく裂させて乱戦に終止符が打たれた。

 挑戦者同士の決着という形でベルトを失った棚橋は「米国でベルトを取って、またここにベルトを巻いて戻ってこれたということは、一つ俺としても歴史は残したかなと思っている。ただ、またこの悔しい気持ちはいつでも引き出せるようにしまっておく。止まってられないから、次に進むから。またいつかUSヘビーとも巡りあう日が来るのを、俺は信じてる」と、US王座戦線からの一時的な撤退を示唆。「最後に、USヘビー…本当にありがとう。また、いつか…」と言い残して控室へ消えていった。