お笑いタレントの土田晃之が15日、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「土田晃之の日曜のへそ」(ニッポン放送)で上島竜兵さんへの思いを語った。

 番組開始早々に「みなさんご存じの通りボクのボスが死んじゃいましてね」と話した上田。この番組にも上島さんと肥後克広は「新年一発目とか、年に2回は出てくれてたと思う」という。

「竜兵会」のメンバーでもある土田だが、「僕らの関係性って不思議だなって思っていて。普通の仕事の人だとなかなかないんだろうな」と感じていたという。事務所の先輩後輩ではあるのだが、「いまはそれだけじゃなく、僕にとって友達だし、恩人だし、親友だし、兄貴だし、親なんで、単純に家族なんです」と改めて語った。

 土田は訃報を聞きつけたとき、すぐに病院に向かったという。「タクシーの中でも上島さんの携帯に連絡したんですよ。もちろん返ってくるわけもなく、いや~これマジかよと、涙も止まらないわけですよ」と土田。病院についたらこのコロナ禍のため、すぐに会うことができなかったという。

 上島さんの陰性が証明されて対面できることになったときには「そこに向かって歩いていく時に、いま会っちゃうと、現実を突きつけられて、耐えられないんんじゃないかと思って。ヤダなと思ったんだけど、恩人に会わないわけにはいかないし、あと、もし苦しい顔してたらどうしようと思ってた」と不安を感じていたという。

 ただ、対面すると「ホントね、のんきな顔して寝てたんですよ。拍子抜けするくらい。ホントいつもの寝顔」。集まった人たちも「いまにも起きそうだ」と話し、「台から落としてみます」と泣きながら冗談も話したという。そのとき土田は「上島さんの手を握らせてもらうことができた」という。これまでにもさんざん腕相撲をしたり手を握ってきたという土田だが「改めて握るとこんな男らしいゴツゴツした手をしてたんだな。何回も触って感謝を伝えた」。

 その時、話していたということは「上島さんて、もともと番組なんかで一緒に出ると、流れ的にこのフレーズを言えばウケるっていうのが、あるじゃないですか。みんなそのフレーズを言うのに、上島さんは全然関係ないこと言ってしまう。簡単な二択を間違える」。だからこそ、「いつも間違えるから、最後の最後も本当に簡単な二択を間違っちゃって。そっちいっちゃうと、みんな全然楽しくないよ、ホントそっちじゃねえんだよな」としみじみ語った。

 さらに土田がここ数日間、毎日のように考えていることが「絶対あの世で、志村(けん)さんにこっぴどく怒られていると思うんだよ。お前何やってるんだよって絶対、言われている」。志村さんがロックグラスを持ち、タバコをくゆらせながら「静かなトーンで、上島さんに、お前何やってんだ、上島さんも萎縮しながら、すいませんって言っているのが、絵に浮かぶ。そのあと楽しそうにお酒を飲むんだろうなと思う」と語った。

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