白井球審が毅然と退場宣告 レアードの2球目から不穏な空気 一度は冷静に制すも

 見逃し三振をコールした白井球審(奥)に暴言を吐き退場となったレアード(撮影・和田康志)
 白井球審(左)から退場処分を受けたレアード(撮影・石井剣太郎)
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 「オリックス-ロッテ」(15日、京セラドーム大阪)

 ロッテのブランドン・レアード内野手が白井球審に暴言を吐いたとされ、今季初の退場処分を受けた。

 球場が騒然となったのは二回。左腕宮城に対し、初球ファウルの後、2球目はクロスファイヤーの内角いっぱいの142キロ直球。この一球でレアードは白井球審に視線をやり、不満の表情をにじませた。

 さらに、続く2ストライクからの3球目も同じコースの141キロ直球。レアードはここも見逃しとなったが、判定はストライクで見逃し三振となった。

 レアードは白井球審に鋭い視線を送り、言葉を発した。すると、白井球審は冷静に手のひらをレアードに向け、抗議は受け付けないポーズを見せた。視線を切り、試合を進行させようとしたが、去り際にレアードが叫ぶように言葉を発し、これが決め手となった。

 白井球審はすかさず反応し、退場宣告。レアードが詰め寄ろうとしたが、受けつけず。バックネットで「レアード選手を暴言により退場処分といたします」と場内説明を行った。

 白井球審は4月24日の同カードで判定に不満の態度をみせたロッテ・佐々木朗に詰めより、騒動となった。その後、NPBや審判部で対応を協議し、注意の仕方に別の方法があったとしていた。この騒動を経て、白井球審は一度は冷静にレアードを制していたが、結果的にはルールに沿って毅然と退場を宣告した格好となった。

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