エンゼルスの大谷翔平投手(27)は14日(日本時間15日)に敵地オークランドでのアスレチックスとのダブルヘッダー第2試合に「3番・DH」で先発出場し、5回にメジャー通算100号となる7号2ランを放った。日本選手では松井秀喜(175本)、イチロー(117本)に続き3人目。5打数1安打2打点で打率2割5分5厘。チームは9―1で勝って23勝13敗で再び、貯金10とした。

 打った瞬間、敵地にもかかわらず大歓声が上がった。ウォード、トラウトの連続二塁打で6―1となった5回無死二塁だった。相手先発の新人右腕オラーの初球、92・8マイル(約149キロ)のほぼ真ん中のシンカーを振りぬいた。角度22度、打球速度110・1マイル(約177キロ)の光速ライナーで中堅席へ叩き込んだ。打球飛距離418フィート(約127メートル)の特大弾。5試合ぶりの7号2ランは日本選手3人目の通算100本塁打だ。459試合、1757打席目での達成は日本選手最速。エンゼルスベンチも大騒ぎだ。カーボーイハットをかぶせてもらった大谷は笑顔。

 区切りの一発を放ったオークランド・コロシアムはメジャーのキャリアをスタートさせた思いでの球場。2018年3月29日に「8番・DH」で先発し、2回二死一塁の初打席で相手先発グレーブマンの初球を捉えて右前打を放った。同4月1日はメジャー初登板初先発して6回を投げ、1本塁打を含む3安打3失点、6三振1四球と好投。メジャー初勝利を挙げている。

 初回一死一塁はカウント1―1から外角低めチェンジアップにタイミングを外され、遊ゴロ併殺打に倒れた。5―1の3回先頭はカウント1―2からの5球目、外角低めスライダーに体勢を崩されて三ゴロだった。

 8―1の6回二死二、三塁は2番手の右腕グリムと対戦。カウント1―1からの3球目、外角高めの直球を強引に引っ張り、二ゴロだった。9回先頭はカウント1―1から外角低めのスライダーを当てただけの左飛。