女子プロレス「スターダム」のSWA世界王座に初挑戦する極悪軍団「大江戸隊」のフキゲンです★が、ベルト取りに大きな弾みをつけた。

 28日の東京・大田区総合体育館大会で王者・岩谷麻優への挑戦を控え、15日の後楽園ホール大会では渡辺桃、スターライト・キッド、鹿島沙希との「大江戸隊」で、岩谷&葉月&コグマ&向後桃の「STARS」と4VS4イリミネーションマッチで激突。

 同王座は同じ国同士のタイトル戦は認められない特殊ルールが存在するが、国籍不明のフキゲンは「宇宙人」という鹿島の主張が通り、今回の挑戦が認められた。

 いつものように東スポ片手に登場したフキゲンは気合十分。岩谷から「どう見ても日本人だろ!」と指摘されると、フキゲンはノドを叩きながら声を変えて「我々は宇宙人だ」と返答。これまで「デス」しか口にしなかった宇宙人が言葉を発するのは異例のことだった。

 試合では「宇宙人ブレーンバスター」なる技は不発に終わったものの、岩谷とはスピード感あふれる攻防を繰り広げ一歩も譲らない。さらにセントーンを決めると会場は拍手喝采で、観衆をも味方につけてしまった。

 さらにエプロンでの攻防から、岩谷を抱えたまま場外へ。お互いにオーバー・ザ・トップロープで脱落となったものの、捨て身の〝心中攻撃〟で一矢を報いた。

 試合は大江戸隊が勝利。試合後のビジョンにUFOが映し出される中、フキゲンは奪ったベルトで岩谷を殴打。猛デモで王座取りをアピールした。

 チーム「東スポ大好き」の盟友・鹿島から「SWAに向けて、ひと言言ってやれ!」と振られたフキゲンは「デース、デスデス、デース!」と意気込み。

 団体最高峰のワールドを王座戦をはじめとする7大タイトルマッチが開催される5・28大田区決戦で、ある意味一番注目のカードになりそうだ。