巨人・吉川尚輝内野手(27)が17日の広島戦(宇都宮)から一軍に昇格する見通しとなった。

 左肩甲骨に受けた死球の影響で6日に一軍登録を抹消された吉川は、15日のイースタン・リーグ西武戦(カーミニーク)で実戦復帰。「1番・二塁」で8回まで出場し、5打数4安打2打点の大暴れをみせた。最短で登録可能となるのは17日。この日、東京ドームで行われた中日戦後に報道陣に応対した原辰徳監督(63)は「(二軍からの)報告を聞いてからにしますけれども」と前置きした上で「火曜日(17日)からたぶん大丈夫だと思いますが」と話した。

 何しろ吉川離脱後の二塁はミスが頻発。前日14日は広岡が初回に失点につながる拙守(記録は内野安打)で二軍落ちしたばかりだ。この日も再昇格したばかりの北村が2回に一塁へ悪送球し、タイムリーエラーとなった。さらに、途中出場でプロ初本塁打を放ち、そのまま二塁守備に就いた増田陸も二塁へ悪送球…。失策数はリーグワーストをさらに更新する「32」まで膨れ上がった。

 一つのミスが試合の流れを左右するケースも少なくないだけに、まずは傷口は最小限にとどめたい。