小池百合子東京都知事が15日、都内で行われた都民ファーストの会の政治資金パーティーに出席した。小池氏は都民ファの特別顧問をしている。約15分のあいさつの中で小池氏はロシアのウクライナ侵攻に言及した。

 小池氏は「ロシアによるウクライナ侵攻は、いろんな意味で世界を動かしている。タガが外れるとどうなるかということ。この間、フィンランドのマリン首相とお会いした。そのフィンランドがNATO(北大西洋条約機構)入りを自ら求めているほど世界情勢の動きは激しい」と、さまざまな変化が起きていると指摘した。

 さらに「一言で言うと、力でもって現状を変更をすることにご褒美を与えてはいけない」とロシアへの怒りを口にした。続けて「モスクワに行った時、向こうの外交経験者らから『ソ連は当時、北海道も取りに行く予定だったけど、やめたんだからありがたいと思ってね』と直接言われたことがある。それが隣の国なんだから、ウクライナの状況はひと事ではない」と、日本も危機感を持つべきと強く訴えた。