WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチで〝カネロ〟こと4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)を撃破した王者ドミトリー・ビボル(ロシア)が、待望論が高まっているWBA・IBF世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との夢の対決について見解を示した。

 ビボルはカネロを破ったことで注目度が急上昇。再戦の可能性も浮上する一方で、カネロのライバルであるゴロフキンの母国カザフスタンでは階級を上げてビボルとの対戦を熱望する声が高まっている。

 カザフスタンメディア「KZ」は「ライトヘビー級チャンピオンのドミトリー・ビボルが、カネロを破った後にゴロフキンに関する彼の考えを説明し、対戦について語った」と報道。ゴロフキン戦に対するビボルのコメントを伝えた。

 同メディアは、ビボルがカネロと戦後にゴロフキン陣営の関係者と何らかの話をしたと指摘。それについてビボルは「カネロ戦のプロモーターだね。彼はカネロが私を倒した場合、9月にカネロとゴロフキンの戦いを発表していた。だから私は『ごめんなさい、ゴロフキンとカネロの計画を台無しにしてしまった』と冗談めかして言ったんだ」と語った。

 カネロを倒したことでその宿敵であるゴロフキンとの対戦を熱望する声も上がっていることにも言及。対戦の実現について問われたビボルは「ゴロフキンと対戦する可能性はほとんどないと思う」と消極的。その理由を「私たちは完全に異なる階級だからだ」と主戦場が2階級離れているため、その差を埋めるのは困難との見解を示した。

 ビボルはカネロにも無理して階級を上げないよう忠告しており、自らが階級を下げる意思はなくあくまでライトヘビー級の戦いに専念するつもりのようだ。