女子プロレス「スターダム」の〝ヒューマン・タワー〟ことレディ・C(27)が、往年のジャイアント馬場殺法でオールドファンを魅了する。

 鉄人・小橋建太のプロデュース興行第7弾「Fortune Dream7」(6月15日、東京・後楽園ホール)では、ひめか(24)とシングルで対戦する。

 小橋は「女子プロ界の『ジャイアント馬場対ジャンボ鶴田』は面白いと思ってこのカードを組んだ」と説明。177センチの長身を生かしてランニングネックブリーカーや脳天唐竹割りといった馬場さんの技を使うレディと、鶴田さんから秋山準に継承されたジャンピングニーを武器にするひめかの対戦が異様な注目を集めている。

 今回のカード決定で、以前は中学と高校の家庭科の教員だったレディのもとには、元同僚の先生からも「ニュースを見たよ。頑張ってね」とLINEが届いたという。「普段、プロレスを見ない人にも届いているんだなって思いました」と反響の大きさに驚いている。

 ひめかとか何度かシングルで対戦したことがあるが「スターダムでは見られない特別なシングルにしたいと思っています」とした上で「ジャンボさんとジャイアント馬場さんというテーマがあるので、気持ちとしてはジャイアント馬場さんの技をメインにもっと研究してお披露目したい」と決意を述べた。

 また、小橋から「体が大きいので、ムーンサルトをやったら面白い。聞かれればいつでもアドバイスするよ」と提案されたことについては「コーナーから飛ぶ技を一つもしたことがなくて…。いきなりだったので私もビックリしているので、1回チャレンジして考えます」と含みを持たせた。

 しかも、この試合は全日本の和田京平名誉レフェリーと木原文人リングアナウンサーが担当。最高の舞台が整った。

 レディは「和田さんのことはいろいろなところからお話をうかがっていたので、光栄なことだなって。プレッシャーはすごく大きいです」としつつも「普段、全日本を見てる方や女子プロを見てない方にも、今の女子プロ、スターダムはどんなもんだろうと伝えていければ。ただ、今回は馬場さん、鶴田さんを意識した試合にしたいと思っているので、そういうファンに届くように大きいプロレスをしていきたいです」ときっぱり。唯一の女子の試合で特大のインパクトを残す。